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平成27年の子宮頸がんワクチンのお話

今回はアニメのお話はなし。ご容赦を。



子宮頸がんワクチンを巡る情勢について簡単にまとめておきたい。
以前にこの問題について触れてから1年ほどが過ぎた。
でも、被害者に関する状況はあまり思わしくない。
医療界も行政も相変わらず逃げ腰だ。報道者の熱意(興味?)も薄れてきているように感じられる。
それどころか、どことなく意図的に情報が制限されているような感じさえする。

おさらいしよう。
子宮頸がんは毎年10,000人程度が新たにかかり、毎年、2,600~2,700人程度の人が命を落としている。
がん情報サービス(ただ数字を並べているだけなので、使い方はわかりづらい)

このがんはヒトパピローマウイルス(略称HPV)に感染することによって発生する。そして、このウイルスは性行為によって感染する。感染したHPVが長く生き残っていると、ウイルスに反応してがんが発生することがあるのだそうだ。
性行為の方法によって、子宮頸部、喉、肛門、男性器にも感染する。
また、時代の流れで感染する世代も若くなっている。

ただし、「HPV感染=子宮頸がん発症」ではない。
以下、東京都予防医学協会のHPより引用する(3.HPV感染の特殊性の項より)。
「HPV感染は極めて普通にみられ、大部分は自然に治ってしまう感染症で、たまたま(筆者注;ワクチンの中でもがん化しやすい種類の)高危険群が長期に感染する場合に子宮頸がんを引き起こすウイルス感染です」

とはいえ、HPV感染が子宮頸がん発症と関連していることは医学的に確実とされている。
つまり、性行為に伴うHPV感染を抑えることができれば子宮頸がんにかかる人も減るだろう、やがてはこの世から子宮頸がんそのものがなくなるだろう、あの天然痘のように-と考えた面々が、ワクチンによるウイルス撲滅を思案し、実際にワクチンを開発した。

ワクチンは2種類、サーバリックスとガーダシルがある。
欧米を皮切りに世界中で子宮頸がんワクチンをうちましょうと喧伝された。
日本でもちょうど東日本激甚大災害が発生した後の報道自粛の中で、子宮頸がんの検診を受けましょうという公共広告機構(ACジャパン)の宣伝が大量に放送されていた。やがてワクチンをうちましょうという宣伝が流されるようになった。
このワクチンは3回接種で約5万円と非常に高価だが、その料金を国家が立て替えましょう、だからワクチンをうちましょうという動きが出たのが平成24年だった。対象は小学校6年生から高校1年生までの女の子たちだ。
補助の対象となったのはサーバリックスだった。
大勢の女の子たちがこのサーバリックスを接種した。
やがてガーダシルも認可された。このワクチンは補助の対象ではないので、自費での接種だった。

当たり前のことだが、ワクチンをうったほとんどの女の子たちには何事もなかった。
だが、中には失神したり、原因不明の痛みで苦しんだり、ひどければけいれん症状まで出る女の子がいた。

女の子たちも辛かっただろう、何が起こったのかと思ったことだろう。
親御さんだって、たまらなく心配だっただろう、自分の娘がどうなってしまったのだろうと不安と途方にくれたことだろう。
最初は何が何だかわからないという心境だったと思う。あちこちの病院を回って、医者に相談したのだそうだ。でも、原因もわからず、「精神科の病気でしょう」と言われて終わることが多かったようだ。
やがて、日本より先にこのワクチンを導入した欧米でも、同じような症状で困っている女の子たちが大勢いることが知られるようになった。
—これはワクチンの副作用じゃないか
そう思うのが自然だ。
被害者の多くは未成年だし、本人は辛い症状で苦しんでいるから、代わりに親御さんががんばって医者や役人、政治家にワクチンの薬害を訴え始めた。
ところが、医者も役人も言うには、「そりゃワクチンと関係ないよ。だって患者の発生数がワクチンをうってない母集団と変わらないもの。たまたまだよ」と言って、副作用だという訴えを取り合わなかった。

中には「ただのヒステリーだ」と罵る医者までいたという。
こうして書いているだけでもワジワジしてくるような有様だった。

しかし、2013年に女の子たちが勇気をふるって自分たちの様子をテレビで公開したところ、一般人がびっくりして「そんなワクチンは怖い」と拒絶反応を示した。厚労省も慌てて「ワクチン接種の推奨」を中止したのだった。
しかし、ワクチンを有意義だと信じる医者たちは「あれは副作用なんかじゃない、別の病気の“紛れ込み”だ」「外国ではこんな世間の拒否反応は起こっていない」「悪いのはマスコミだ」「そっとしといてあげれば自然に治るんだ」云々かんぬんのたまった。
でも、世間の不安は収まらず、厚労省も「これはワクチンをうった時の痛みが原因で起こった心身の異常な反応です」という声明を出したのだった。

なかなかに官僚らしい、医者と一般人の双方に言い訳を残した声明だった。
医者に対しては「ワクチンそのものが悪いと言ってるんじゃないんです。このワクチンは中には失神するくらい痛い注射なので、その痛みがトラウマになってこんな症状が出るんだという説明です」と言い、一般人には「ワクチンに問題がないとは言いません。使い方次第ではこういう症状が出るので、お医者さんにも注意してもらいますね」と言い訳ができる。

もちろん、医者は気にくわない。「欧米じゃ問題にもなってねーのに、何やってんだよ」「日本だけだよ、こんなアホなことしてんのは」「昔もワクチンが悪いといって、中止したことがあった。そしたら日本ばかりが麻疹の輸出国と言われるようになってしまった。ワクチンに反対した奴のせいだ」と今だに怒っている。
何をか言わんや、このワクチンの副作用は欧米でも十分に問題になっている。単に報道機関と政府から無視されているだけだ。少しネットを検索すればわかることだ。

被害者側こそ、怒っている。「ワクチンをうった時の痛みのトラウマなんかじゃない。その時に痛みがなかった女の子だって、変な症状がでている」「精神の問題っていうけど、ワクチンをうつまでは何の問題もなかった」「お腹の痛みも頭痛も記憶障害も、あれもこれも心の病気だというの!?」と。
でも、ワクチンを推進したい医師たちは「じゃあワクチンのせいだっていう証拠を出してみろ。検査したって何もでないじゃないか」という。
こうした医師たちは、そもそも本気で調べるつもりがないのに、否定だけしようとする。
先ず、否定ありきの姿勢だ。

一方で信州大学の池田教授や東京医科大学医学総合研究所長の西岡先生などは、症状の原因を調べようとしている。
特に池田教授は冒頭に紹介した本を読めば、「副作用かどうかの判断は今は保留。とにかく、新たな病気の可能性があるならこれをきちんと調べる」という、先入観を排除した至極まっとうな立場で挑んでいる。
本来なら、こうした医師と協力しあって病気の原因を解き明かすのが、ワクチンを推進する医者の仕事だと思うのだが、「ありもしない副作用のために研究なんかできるか」というのが彼らの本音だろう。
彼らは副作用などはなからないものと決めつけている。全て、「紛れ込み」という言葉で片付けようとする。じゃあ、何の病気の紛れ込みだというのか。
自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科の今野良教授は副作用を訴える女の子たちは全て「紛れ込み」と断定している。
かたや神経の病気の専門家(池田教授、西岡先生)が「何かおかしな神経の病気の可能性がある」と疑念を持っている。
かたやワクチンを推進したい「産婦人科」の医師が「紛れ込み」という。
どう思うか?

副作用(あるいは少なくとも何かの異常が)があるのではないかと疑ってみる目(探索する目)と
「どうせ紛れ込みだろう(異常なんかないんだ)」と考える目(削除しようとする目)と
一般人はどちらをより信頼すべきか

「この症状はこういう病気でこうすれば治ります」というのなら分かるが、「紛れ込みだ。でも、治療法はない。精神科にいかないのならあきらめろ」では、被害者からすれば何の説明にもなっていない。
池田教授や西岡先生の研究結果を議論してから「やはりこのワクチンはおかしい」「いや〜、やっぱワクチンは関係ないんじゃない?」という展開なら、まだ理解できる。でも、副作用の存在を否定する側は、そうした議論に参加すらせずに、ひたすら否定だけしようとする。
何が腹が立つといって、その態度が一番、腹立たしい。
まるで「原発は安全だから、避難訓練もいざという時の備えも必要ないんだ」と言っていた原発推進派のようだ。

ワクチン推進派は十字軍の指導者でもあるかのように、被害者側を異端者扱いし、「これで子宮頸がんが日本でだけ蔓延するような事態になったらどう責任を取るのか。子宮頸がんで苦しんだ患者さんの気持ちを考えろ」と脅しをかける。
それでは聞くが、子宮頸がんで苦しむ患者の気持ちが分かるというなら、どうして被害を訴える患者と家族の苦しみが理解できないのか。
がんの症状で苦しんでいる人たちを救いたいー
でも、子宮頸がんワクチンの被害を訴えているのは、勘違いをして大事なワクチンの普及を邪魔する厄介な連中だーということか。
楽しい青春を過ごすはずだったのに、わけのわからない苦しみに襲われ、医者からも嘘つき呼ばわりされてまともに相手にしてもらえない女の子の苦しみ
ヒステリーだとか、心身の反応だとか、医者に何を言われようが、目の前で娘が苦しんでいる様をどうしたらいいかと悩み続ける親の辛さ悲しみ苦しみ
それを医者が理解も同情もできないというのか。
しょせん、他人事だからか。
己の娘が同じ目に会っても、同じ言葉を吐けるのか。
何なら、親の代わりに苦しんでいる女の子たちの傍らにいてみろ。一晩でもまだ足りない。1ヶ月、1年、3年、あるいはこれからずっとかも−
彼らに患者の傍らにたたずむ気持ちがあれば、「今更、何も調べる必要はない」などと言えるか。

ワクチンの被害を訴えているのは、自分たちの言うことを聞かない、自分たちに異議を唱える輩だ。それは患者ではない、テロリストだーとでも言いたいのか。
自分に従順か否かで人を区別しようとするのか。
「医学的」「科学的」と口にするなら、「もしかしてこのワクチンは一部の人間には強い副作用が出るのではないか」という仮説に対して真摯に対応するべきである。
「ほとんどが紛れ込みです」—何か精神的問題の要素が見つかれば、紛れ込みだという。それが科学か?

1年前には被害者の女の子たちのブログが幾つもあって、目にすることができた。
しかし、ワクチン推進派の人間たちが攻撃的な書き込みをするので、女の子たちは次々とブログの公開をやめてしまった。大の大人がよってたかって、辛い思いをしている子供を攻撃してー

厚労省はこのワクチンについて審議することをしなくなった。審議すると被害者側からあれこれ言われるので、審議から逃亡したに等しい。
救済についても、被害者から救済の申請が出されても、審議は一向に進んでいないそうだ。
治療には多額のお金がかかっている。それもいくつもの病院にいくから尚更、大変なのだ。
金銭目当てのゆすりたかりと一緒にするな。
苦しむ患者と、子の幸せを求めて必死の親を馬鹿にするな、笑うな!!

また、報道においても一時期は熱心に放送されたが、最近は思い出したようにしか報道されない。
次々と変わる時勢の中、やむを得ないとは思う。
しかし、放送しても1日程度でネットから記事が削除されるのは、報道管制ではないのか。
情報がなければ、反応のしようもないだろう。個人がブログで訴えたところで、影響はたかがしれている。
やがて親も年を取り、本人は体力がないので動き回れない。やがて副作用を訴える声はか細くなり、消えていくだろう。
「情報の兵糧攻め」が始まっている。

他方、日本でのワクチン反対運動に業を煮やした米国が、例によって厚労省に圧力をかけている。
「戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies, CSIS)は、1962年にアメリカ合衆国のワシントンD.C.に設立された超党派のシンクタンクである(ウィキペディア)」が、この組織が子宮頸がんワクチンの普及を促進することを求める文書を公表した。
ここではワクチンの被害を訴えている人々の主張に「」をつけて冷淡に扱っている。
「victim(犠牲者)」
「」をつける行為は、「お前たちは犠牲者のふりをしているだけだ。お前たちの主張は全て嘘っぱちだ」と言外に威嚇しているのだ。
因みに名前にある通り、本来この組織は「アメリカ陸軍・海軍直系の軍事戦略研究所でもある(ウィキペディア)」のだ。要するに軍事に関する連中が日本の公衆衛生に関する分野、薬害問題に口を出してきている。
軍事に関する組織であるから、日本の政治家や官僚も関わっていたりする。
彼らの介入には政治的な胡散臭さを感じずにはいられない。

アフガニスタンでタリバンを育成し、タリバンと仲違いして攻撃されたら、次はイラク政府を破壊して、戦場では報道陣にミサイルをぶちこみ殺害し、イラク政府が崩壊しても後始末もできずに、民間人を次々と戦闘に巻き込んで死なせて、復讐を誓った遺族にテロリストの道を選ばせ、挙句の果てにイスラム国の台頭を許した米国の軍事関係者が、日本の薬害問題に口を挟むな。
ウィキペディア;戦略国際問題研究所
CSISの意見書

1年前に僕は、推進派(医者、官僚、政治家、欧米の関係者)は被害者を「カルト集団」扱いしていると記したが、これからはテロリスト扱いして圧殺にかかるのではないかと推測している。
たかが数千人、家族を含めても1万人程度。
考え方も一枚岩でもあるまい。
情報操作のやりようによっては、反社会分子の烙印を押して、少なくとも声は潰せると思っていることだろう。

さて
ここで確認しておくが、「精神科の病気じゃないと認めたがらないのは、精神科の病気を差別している」と、「議論のすりかえ」があることだ。
素直に精神科に通ってお薬をもらって、それでよくなってたり、少なくともちょっとは苦しみが減っているなら、「ああ、うつ病だったんだな」ということで、文句なぞ出ない。
精神科の治療をしても、むしろ何やら薬の副作用でまた調子が悪くなっているから、こういう議論になっているのだ。
本当にうつ病なの? 別の病気じゃないの?
精神科の病気に冤罪をかぶせて、副作用という真犯人を見逃されてはたまらないではないか。

被害者の親御さんが民間療法などに頼っているのを、あからさまに鬼の首でも取ったように馬鹿にする者もいる。
子を思う親の、何にでもすがりたくなる気持ちもわからないくせに、よくも威張れるものだ。
医者が救ってくれなかったから、そこに行ったのだろうが。
前後関係も読めないのか。
普通に病院で救ってくれていたら、民間療法に行くわけないだろう?
元は普通のおじさん、おばさんだよ。
普通に病院に行って、相手にしてもらえなかったら民間療法しか行き場がなかろうが。
そこへ行ったのは、嘲笑っているお前たちの責任だ。
馬鹿にするなら、きちんと診断をして治療法を示せ。
自分だって治せないくせに、馬鹿にするな!!

感情論であると自分でもわかっている。
冷静な議論など望むべくもなく、潰すか潰されるかの展開である。
本来なら、ワクチンの副作用が出る体質は何かを研究する、危険性の高い要素がわかれば、そうした人はワクチンの対象から外す、その上でワクチンを普及させる、というのが王道だったはずである。
でも、医者が「そんな必要はない、ワクチンは全般的にそもそも安全なのだ」という発想を意固地に捨てず、そうした研究をすること、それどころか研究しようとしている医師への協力さえ拒絶しているのである。
誰が危険で誰が安全だかわからないから、反対する側も「ワクチンは全て危険」となるのである。
1年前にも言ったが、それは双方にとって不幸なことだが、ただ、医者側は自分たちに、自分の家族に災厄がふりかからなければ、結局、他人事だから被害者の心情などにかまおうとしない。

最後に僕は「どんなにいい薬だろうが、副作用をまともに分析もできないなら、そんな薬はもらいさげだ」と主張する。
副作用に医者が向き合わないというのなら、僕はこのワクチンに断固反対する。
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