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沖縄音楽界の俊英が力を結集して生みだしたのがマブヤーなのだ!!



今回はようやく音楽の話。「琉神マブヤー」のCDミニアルバムについて紹介する。このミニアルバムに収められた主題歌と副主題歌がどちらも味わい深い逸品で、けっこう愛聴してしまうのだ。

主題歌「琉神マブヤー~魂の戦士~」は正攻法のヒーローソングで、一度耳にするとすぐになじんでしまう恐るべき魅力を持っている。何の奇もてらわない、素直なヒーロー賛歌なのだが、ありきたりに堕さず、聴き心地が実に新鮮なのだ。
恐らく、その理由は冒頭に流れる沖縄の楽器である三線(三味線)の軽やかな音色と地から天に駆け上がるような音階の効果だろう。わずか数秒なのだが、この音階のあとに高らかに「琉神 琉神 マブヤー 正義のヒーロー マブヤー」とやられると、そこで聴きやめることなどできなくなってしまう。
たぶん、僕も「ご当地ヒーロー物を観てもなあ」という気持ちが崩れて、つい観てしまったのは、この主題歌の影響だと思う。
作詞山田優樹、作・編曲上地正昭、歌唱はアルベルト城間の布陣。そして効果的に使用されている三線はよなは徹である。間奏では琉笛という沖縄の楽器も奏でている。

琉神 琉神 マブヤー 正義のヒーロー マブヤー AH~
ウチナーが危ない でーじ超やばい 悪のマジムンやってくる
ティーダの力で平和を守るんだ アチコーコーのハートで勝利をつかめ
琉神 琉神 マブヤー 正義のヒーロー マブヤー
海を飛び越え マジムンやっつけろ
来たぞ―(マブヤー!) 正義の(マブヤー!)
マイV マイV マ・ブ・イ 琉神マブヤー!!

(念のため:ウチナーは沖縄、でーじはものすごく、ティーダは太陽、アチコーコーは熱血という意味)

作詞の山田優樹はマブヤーの脚本を担当しており、脚本ついでに作詞もしたというパターン。琉球大学公開講座に示された略歴では
【山田優樹】
 広告代理店、番組制作プロダクションを経て2004年フリーに
 TVドラマ「オキナワノコワイハナシ」企画・製作
 ビデオシネマ「サーダカー」原案
 「琉神マブヤー」「琉神マブヤー外伝SOウチナー」原案・脚本
 長編映画「やぎの冒険」脚本
と紹介されている。
彼の手による作詞は構造自体は従来のヒーローソングを踏襲している。だが、そこにウチナーグチを交えたのはご当地沖縄にとっては親しみやすく、ヤマトンチューの我々にとっては新鮮な言葉の響きに感じられる結果となった。「ウチナーが危ない でーじ超やばい」というしょっぱなのウチナーグチスタートで一気にマブヤーワールドに引き込まれてしまった。アチコーコーという言葉の響きもよい。締めの「マイV マイV マ・ブ・イ」まで来ると、マブヤーの力の源泉であるマブイ(魂)の言葉を見事に再構築していて、まいったと言わずにはいられない。マブヤーの本質をぐっとつかみきった作詞に拍手を贈りたい。

作曲の上地正昭は御本人のHPから略歴を引用した。
「1962.6.1 那覇市生まれ・双子座・A型
・高校在籍時からプロBassistとして活動し、卒業後
 作曲家、レコーディングエンジニアとしても活躍
・'90~'93にはりんけんバンドにBassistとして所属していた
・制作会社「pao music company」にてCM、TV番組、イベント等の音楽制作も精力的に行っている
・神谷千尋、よなは徹、アコースティック・パーシャ等のプロデュースワークやエンジニアワーク、また 夏川りみ等アーティストへの楽曲提供も精力的に行っている」

彼の作曲したマブヤーの魅力は、この稿の冒頭で触れたとおり、いきなり三線の調べで聴く者を陶然とさせたことにつきる。ロックでありながら絶妙に沖縄音階をしみこませているのではないか、そしてとても大切なことだが、「わかりやすく、唄いやすい」という極めて基本的な路線を守っている。

そして歌唱のアルベルト城間であるが、「琉神マブヤーで沖縄がデージなってるスペシャル」によると、ペルー生まれの日系3世で現在は沖縄を舞台にライブ活動をしているとのことである。彼の祖父母がペルーに移住されたとのことだ。透明感があり、かつ伸びのある声質が非常に聴きやすい。彼のライブの一部が「スペシャル」で流されていたが、彼らはロックとともに沖縄の伝統音楽、伝統音階も積極的に取り込み、聴衆の支持も受けている印象だった。
これは極々限られた情報からの勝手な憶測なのだが、沖縄の伝統音楽、楽器は「本土」のそれと比べると、実に生き生きと大衆の生活に根差し、生き残っていると感じられる。沖縄では言葉そのものが歌のように感じられたことを思い出す。どこへ行っても三線と沖縄音楽が流されていた。残念ながら「本土」の伝統音楽はこのようには生活に根差していない。もちろん、「本土」に比べて沖縄の方が地理的により閉ざされていることも一因かもしれないのだが。
アルベルト城間はDIAMANTES [ディアマンテス]というバンドで活動しており、これも彼らのHPからの引用だが
「1991年グループ結成、沖縄を拠点に活動を開始。
1993年に1stアルバム「OKINAWALATINA /オキナワ・ラティーナ」でメジャーデビュー。
現在、ペルー日系3世のアルベルト城間(Vocal,Guitar,Percussions)、ターボ(Guitar)、トム仲宗根(Bass)のオリジナルメンバー3名を中心に、サポートメンバーとして、TO-MA(Drums)、chico(Perc.)、Mina(Piano)、パンチョ川上(Tp,三線)、エイキ(Tb.)を加えた8名編成で活動している。」
・・・・とのことである。

だが、この主題歌に負けず劣らず魅力的なのが、副主題歌の「なないろマブヤー」である。
ただし、この歌にちりばめられたウチナーグチの持つ言霊に、僕が非常に魅力を感じているのだが、人によっては「のったりした音楽で、これのどこがいいんだかわからん」という感想も出るかもしれない。
しかし、僕はこの歌が大好きだ。
作詞比嘉淳子、作・編曲は主題歌と同じく上地正昭、歌唱はチアキの布陣。やはり使用されている三線と琉笛をよなは徹が奏している。


作詞の比嘉(ひが)淳子は沖縄関連の随筆を多数発表し、単行本も既に何冊か発刊されている。生活関連の著書が多いこの人がここで描いたマブヤーとは、劇中のヒーローではなく、マブイ(魂)のことをさしている。

赤マブヤーがなくなると 愛がなくなっちゃう
だって だって 嫌いより好きの方が嬉しいでしょう

こうした短い歌がつむがれながら、ウチナーグチの次の歌詞が現れる。

マブヤー マブヤー ウティクーヨー
ウーメークァッティー ウティクーヨー


なぜだか、僕はこの詞が、歌が好きだ(意味が気になったら、ミニアルバムを買ってください。そこに少しだけど解説があります)。何とはなく、言葉の持つ優しさ、温もりが感じられるからだ。
僕自身は当然、ウチナーグチを使っていないから、ウチナーグチに言霊を感じるというのは実はおかしいのだが、言葉の持つ魅力に触れたという点で勘弁してほしい。
それにしても主題歌でロック全開の作・編曲をした上地が、ここではもろに民謡・童謡の音楽を作って違和感が全くない。違和感がないどころか、やはり沖縄楽器を取り入れて「何だ、この優しさと癒しの音楽は!?」と唸ってしまう完成度だ。
歌唱のチアキ(千秋)はウィキペディアで調べると、1972年沖縄生まれであり、1988年に結成された沖縄のバンドしゃかりのボーカルを担当している。以前にはアルベルト城間のディアマンテスでコーラスも担当していたとのこと。この人の声質も柔らかく、聴きとりやすい発声法が嬉しい。しゃかりのCDも是非、聴きたいと思わせる。

あと、2曲で沖縄楽器(三線と琉笛)を奏したのがよなは徹であり、1976年生まれの俊英である。彼の公式HPから過去の受賞歴を引用する。
「1976.11.6  沖縄県に生まれる
□1979頃  三線を弾き始める(3歳頃)
●1979頃  琉球舞踊を習い始める
●1980頃  故糸数カメ公演で初舞台を踏む(那覇市・沖映本館)
□1986頃  沖縄民謡の初舞台を踏む。
●1992頃  琉球古典音楽を始める
●1993    琉球古典芸能コンクール新人奨励賞受賞(三線・太鼓)
●1994    琉球古典芸能コンクール新人奨励賞受賞(琉球舞踊)
●1996    琉球古典芸能コンクール新人奨励賞受賞(笛)
●1996    琉球古典芸能コンクール優秀選奨賞(三線)
●1997    琉球古典芸能コンクール優秀選奨賞(琉球舞踊)
●1997    芸術選賞新人部門新人賞受賞(太鼓)
●1997    野村流音楽協会教師免許取得(三線)
□1998    琉球民謡保存会教師免許取得
●1999    琉球古典芸能コンクール最高賞受賞(三線)
●1999    芸術選賞新人部門優秀賞受賞(太鼓)
●1999    国指定重要無形文化財「組踊り」伝承者認定(太鼓)
□2001    輝け民謡アカデミー箏曲新人賞受賞
●2004    琉球古典芸能コンクール最高賞受賞(笛)」
単純にコピペしてしまったが、恐らく沖縄楽器全般に水準以上の、恐らく最高位の才能を発揮している御仁であると思われる。
こうしてみると、マブヤーは沖縄の地元音楽界の俊英が結集して生まれた音楽であり、その質の高さには関係者の熱意が詰め込まれた結果なのだと理解している。
マブヤーの音楽に出会えたことは、実に幸福であった。

マブヤーのミニアルバムには上の2曲の他、マジムンを題材にした「ゴーゴー!マジムン」と、番組と協賛した沖縄のアイドル;ザ・ココナッツが歌う「アイ♀アプリ」を含めた計4曲およびそのカラオケが収められている。以下にこの稿を書くにあたって参考にした各関係者などのHPアドレスを列記するので、興味のある方は参照いただければ幸いである。

沖縄タイムスより:「琉神マブヤー」人気沸騰
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2009-10-04_802
アルベルト城間:ディアマンテス公式HP
http://www.diamantes.jp/01info.html
上地正昭:パーシャワールドHP内プロフィール
http://www.cosmos.ne.jp/~parsha/masaaki_prof.html
チアキ(千秋):しゃかり公式HP
http://syakari.jp/
よなは徹:公式HP
http://yonaha.izumu.jp/

他、沖縄ロック界のカリスマことかっちゃんなどについても触れるべきだが・・・また機会があれば。

最後にマブヤーの造形について。
ヒーローであるマブヤーは緑を基調とし、ゴーグルフェイスの頭部造形になっている。仮面ライダーと戦隊ヒーローを折衷した印象がある。特徴的なのは背中に「琉」の文字を背負い、そしてあの独特な唇である。
背中の「琉」の字は、彼が沖縄の魂を背負っているという意味であろうし、彼が他でもない、ウチナーの具現者であることなのだろう。
その唇は少し尖って突き出されている。誰の手によって造形されたのかまでは知らないが、造形者の技術的な理由でそうなってしまったのか、あるいは意図的にそうしたのかが気になっている。
僕は、たぶん、あれは意図的であり、友好的な意思を表すための行為としてのキスを暗示しているのではないかと勝手に想像している。
「琉神マブヤー」の章、これにておしまい。
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