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山に、風に、宇宙(そら)に捧げる鎮魂歌

年度末からずっと、仕事関係で疲弊していた。鈴木宏昌さんの記事を更新する気力もなく、草臥れ果てていた。
最近になって、ようやく今後の道筋が見え始めてきたところだった。
そんな折、僕にとって、大切な方々がこの世を旅立たれた。
横山菁児さん 7月8日永眠 享年82歳
平尾昌晃さん 7月21日永眠 享年79歳
そして、山川啓介さん 7月24日永眠 享年72歳

特に平尾さんと山川さんは、時を置かずして訃報に接したので、仕事に疲れて乾いていた僕の心にも、涙雨のような感情がさめざめと降り注いだ。
山川さんについては、過去に触れたことがあった。そして、その時の僕と同じように、山川さんの詞(ことば)に支えられ、励まされた人々の弔いと感謝の言葉が、ネットのコメント欄に溢れていた。
山川さんは故郷の長野県佐久市で亡くなられたのだそうだ。
長野の風が、山川さんの魂を満天の星々の彼方へと誘っていく幻想に駆られた。

平尾さんと横山さん、特に平尾さんは世間的には昭和歌謡界の重鎮として語られることだろうが、僕個人にとってのお二人は、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」で宇宙の大海原に、熱い魂の歌を鳴り響かせた方々だった。
「友よ 明日のない 星と知っても たった一人で 戦うのだ」
絶望的でありながら、それでもなお未来を見据え、「命を捨てて」生きる男の心情を熱く歌い上げた主題歌
人々が失った魂の美しさを慈しみながら、慟哭する「むかしむかし」
そして、信ずるものがあれば、絶望の中からでもはいあがり、力いっぱい生きて、満ち足りて死ねると指し示す「われらの旅立ち」
そのいずれにも、平尾さんは熱く、激しく、しかし優しい音楽を与えてくれた。

横山さんが奏でた交響組曲の序曲は、冒険とロマンという言葉がこれほど相応しい音楽は他にはありえないと思わせた。
音楽の力なら、ジョン・ウィリアムスの「スター・ウォーズ」にも匹敵する。
いや、上回るとさえ言いたい。
彼の音楽が響くとき、真空の宇宙に風が吹き、潮の香さえ溢れ出すのではないかと思わせてくれた。
ああ、彼らの詞(ことば)に、音楽に触れて育つことができたことは幸せであると思う。
僕もまた人生の選択に迫られる中、僕を律する規範とは、「続く世代に何が残せるか」である。
僕の中に残る「力いっぱい生きて、満ち足りて死のう」「俺もそうさ、負けやしないよ」という意地が、今を支えている。
その意地が今なおくすぶり続けていられるのも、彼らの詞(ことば)と音楽をずっと愛し続けて、今もなお励ましてもらえているからなのだと思う。

勇気を与えてくれた方々がこの世を去られても、僕はあえて嘆くことはしない。
素晴らしい人生を全うされた方々と思う。
ただ
ただただ、心からの感謝を伝えたい。
ありがとうございました。
本当に、ありがとうございました。
皆様の歌は、僕が死ぬ時まで、心の中に鳴り響いていることでしょう。
さようなら。



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