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ある意味、最高峰 マグネロボ ガ・キーン!!

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90年代、巨大ロボット作品を題材とした単行本や雑誌の特集が相次いだ。
というのも、巨大ロボット、特に永井豪率いるダイナミックプロを中心とした巨大ロボットアニメの洗礼を受けた世代が成人し、こうした巨大ロボットアニを回顧する需要が高かったからだ。
そんな中で名前も忘れてしまったが、とある一般向け雑誌がロボットアニメの特集を組んでいた。確かA4判で、通常はアニメとは関係ない題材を扱っていた様子だが、何分にも遥か昔に処分してしまったので雑誌名すら記憶にない。
ただ、その雑誌がしゃれていたのは、1990年代において海外の日本アニメファンの声を届けていたことだ。別に海外のアニメファンだからといって、ことさら素晴らしいことを言っているわけではにないのだろうが、当時はおもしろいと思ったものだ。
相変わらずうろ覚えで申し訳ないのだが、フランス人だったと思う、ロボットアニメ愛好家の意見が記載されていた。
「日本のロボットアニメは音楽はどれも似たりよったりでイマイチだけど、ロボット自体のデザインが個性的で楽しい」云々の意見だった。
音楽が似たりよったりと言われたのは心外だった。この稿を書くまでは、「日本語がわからなきゃ、そりゃつまらんだろうな、歌って言葉がわからなきゃ魅力は激減するからな」と書こうと思っていた。だが、たぶん彼は吹き替えの歌で聴いているはずだ。
そう言えば海上保安庁動画で今をときめきすぎているYOU TUBEで過去にカタロニア語吹き替えの「燃えろアーサー」の主題歌映像を観た経験がある。カタロニア語なんていうスペインの地方語の吹き替えがされているくらいだから、欧州の大国フランスで流されるアニメが吹き替えをしていないはずがない。かの国は日本のアニメファンが多く、アニメ大会もされていると聞く。「のだめカンタービレ」でも劇中で「プリごろ太」の吹き替えアニメが放送されていたり、オタク祭が開かれたりとにぎやかだ。

フランスのアニメ野郎(今では僕と同じ、すっかりいいおっさんになっているだろうが)が「似たりよったり」と言い捨てたロボットアニメの音楽と言えば、恐らく渡辺宙明や菊池俊輔の音楽のことなのだろうと推測する。
僕としては、「何を言いやがる、このスカポンタン」という気持ちだ。
確かに、同じ作曲家から紡がれる音楽だから、ある程度、同じ印象を受けるのは否めない。同じ作曲家でいながら、一つ一つがまるで唯一無二に聞こえる作曲家なんて、世界的に歴史的にみても、ただ一人、ベートーヴェンくらいしかいない。
僕などは、毎年、ロボット物に限らず、新たなTVアニメが放送される度に、主題歌や副主題歌がどうであるかが、本当に至極、楽しみだった。映像と音楽がどのように趣向をこらしているかが楽しみで仕方がなかった。
その時々で、確かに作曲家、例えば渡辺宙明などは同じ傾向の歌を出してくるのだが、それも愛嬌で、前のシーズンとどう違っているのかを、無意識のうちに楽しんでいた。だから、先のフランスのアンちゃんの感想は、音楽の楽しみ方もわからない無粋な野郎と切って捨てたいほどだ。
彼は音楽よりも、日本のアニメ界が送り出すロボット活劇が大好きだったのだろう。たくさんのロボット模型を並べて悦にいっている写真が掲載されていたように思う。では、彼の言う「音楽は似たりよったり、でもロボットの造形は最高」というアニメを一つ選ぶとしたら、僕は「マグネロボ ガ・キーン」を挙げたい。
恐らく彼が「似たりよったり」と評したであろう渡辺宙明が作曲し、そして今にいたるも独特の体型、輪郭線を持つロボット造形の番組とくれば、やはりガ・キーンなのだ。
恥ずかしながら、僕は機会がなくて、本編を観たことはほとんどない。ただし、僕はこの番組の主題歌は、「ある意味、ロボットアニメ主題歌の最高峰」と讃えたいのだ。

「マグネロボ ガ・キーン」は1976年から翌年にかけて放映されたロボットアニメ作品だ。タカラがポピー=バンダイの超合金シリーズに対抗して企画したマグネモシリーズに属する。この玩具はロボットの関節部に磁石を用いることによって、超合金玩具よりも変形の自由度で上回ることを強調していた。
「鋼鉄ジーグ」を皮切りに、このガ・キーン、そして「超人戦隊バラタック」が東映動画製作で同じ時間帯に連続して放送された。
一方、日曜の時間帯にタツノコプロ製作の「ゴワッパー5ゴーダム」が放送されいていて、これもマグネモシリーズである。実は今回、ウィキペディアで確認したところ、記載者がわざわざゴーダムが第2弾だと記していたので、思い出した。そう言えば、ゴーダムも同じような玩具だった。たぶん、ゴーダムの存在はつい忘れられがちなので記載されただと思う。ただし、時代背景を知らない人にとっては少し唐突な記載になっているので、もう少し解説を増やした方がいいと思う。

さて、観てもいないくせに、ガ・キーンになぜ魅かれるのか?
理由はいくつかある。
先ず、ガ・キーンという音の響きだ。単純明快。金属と金属がぶつかりあうような擬音から生まれたのかというような言葉がいい。
また、東映動画のオリジナル作品であり、人物造形と作画監督をあの小松原一男氏が担当していたことも大きい。フランスのオタク野郎をも魅了した比類のないガ・キーンの造形と配色はもちろん、堀江美都子と水木一郎のタッグによる、これ以上はないとすら言える主題歌。こうした要素だけでも、僕はガ・キーンて凄いなと思ってしまう。ウィキペディアの評価は低いようだが、僕は「ガ・キーンか・・・観てみたいよな」と思えてしまうのだ。

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ジーグは永井豪の創設したダイナミックプロの一員である安田達夫が原作者としてついていた。ダイナミックプロの先進性、永井豪の経営者としての優秀性については別に述べることとして、ガ・キーンはダイナミックプロが開拓した分野を、東映動画がオリジナルで引き継ぐという流れ(ゲッターロボ⇒ガイキング)に乗った作品だった。
登場人物造形は小松原一男。60歳代の若さで悪性腫瘍のために亡くなられたが、その端正な描線、人物造形は今みても惚れ惚れする。
古くは初代の「タイガーマスク」に始まり、「ゲッターロボ&G」、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」、劇場用「銀河鉄道999」が代表作としてあり、「がんばれ元気」「J9シリーズ」、更には「風の谷のナウシカ」、直近では「メトロポリス」などがある。華やかではないのだが、本当にしみじみとよい描線を持ち、ひと肌を感じるキャラクターデザインのできる方であった。存命していたとしても引退の年齢になっていただろうが、それでも早すぎる死であられたと、残念に思う。
彼の手から生まれたガ・キーンのヒロイン花月舞・・・・小松原一男が日本画を学んでいれば大家になったのではないかと思えるほど、日本人好みの美人が描けた人だった。You Tubeでガ・キーンの主題歌・副主題歌映像を観たが、舞ちゃんは本当にかわいい。
ガ・キーンの主題歌「たたかえ! ガ・キーン」を担当したのは渡辺宙明。作詞は浦川しのぶ、歌は前述の堀江美都子、水木一郎の恐るべき二重唱に加えてこおろぎ’73という男性コーラスグループまで加えるという豪華な布陣であった。
この歌の魅力は、「マジンガーZに始まる巨大ロボット番組の主題歌の中で、Zの精神を最も端的に受け継いだ作品」とまとめることができるのではないだろうか。
短い前奏と、いかにもロボットという「シャキーン!!」という効果音とともに始まる歌は、以下の通りだ。

イ・イ・イイ 今だ 飛び出せ スイートクロス
イ・イ・イイ イザール星人 たたきのめせ(マグネマン!!)
二人の心が 一つになれば(エイエイエイ)
マグネットパワー 嵐をよぶぜ 受けてみるんだ この技を
飛ばせ飛ばせ ショルダークラッシュ
撃つぞ撃つぞ カウンターナイフ!!
猛と舞の 猛と舞の 合体技だ ダダッダー
ガ・キーン アタック!!!


いきなり、「イ・イ・イイ 今だ」で始まるこの歌を初めて聴いた時には、「弾けまくっとんなあ」の一語に尽きた。因みに2番の歌詞の一部は「ゴ・ゴ・ゴゴ 合成獣を ぶったぎれ」とある。この「無理やり単音繰り返し殺法」は、何か変な歌と思わせながら、つい脳裏に残って離れず、印象に残るという強力な浸透力があった。30年たっても、やはり「強引な歌詞だ」と呟きながら口ずさんでしまうのだから、浦川しのぶさん、お見事ですと言わずにいられない。
さりげなく日本人が話しやすい五音で繰り返しを終わらせているのも計算の内か。
しょっぱなのつかみの後、もう一度、この「無理やり単音繰り返し殺法」の技で聴く者をたたきのめしてから、絶妙なタイミングで(マグネマン!!)の合いの手が入れば、もうすっかりガ・キーンの世界にはまりこませているという次第。
そしてガ・キーン特有の「名前を聞くだけでも痛そう」効果のある技が次々と紹介されていく。ここはもう、「飛ばせ 鉄拳 ロケットパンチ 今だ 出すんだ ブレストファイヤー!!」と同じ構成である。
「猛と舞の 合体技だ ダダッダー」のダダッダーの掛け声も威勢がよくて楽しい。だが、何といってもこの歌を引き締めているのが、最後の〆の「ガ・キーン アタック!!!」だ。後でも述べるが、ここでスパッと音楽も終わり、余韻の残されるべき勢いが全てこの「ガ・キーン アタック!!!」に凝縮されている。至極、カラッと爽やかなのだ。
ロボット番組の主題歌の歌詞として、必要最小限に切り詰めた感があり、「この番組は二人の主人公が合体してガ・キーンになって、イザール星人を凄い武器でたたきのめしたり、ぶったぎったりするんですよ、楽しみにしてね♪」という痛快さにあふれている。

この歌詞につけた渡辺の音楽は、実に爽快、何の憂いもなくかっこいい仕上がりとなっている。1975~1976年頃の渡辺はよくこおろぎ’73をバックに配した音作りをしている。彼らの声が加わると、ぐっと音楽の明るさ爽やかさが増すのだ。聞いていて、何か希望が湧いてくるような気持ちになる。悲壮感がないから、「このヒーローたちに任せておけば、大丈夫。どんな敵にも負けないぞ」という感覚になるのだ。
これは子供向け番組としては、実は大事なことではないだろうか。
今の時代、過去の人気番組をリメイクする時、やたら深刻な設定にしようとするのだが、だいたいが原作の勢いに追いつけずに終わってしまう。どうしてことさら高尚にみせようとするのか、もっと単純に楽しめる活劇にすればいいのに、と思う。「真マジンガー」とか。
それはさておき、この歌は本当に余分な音をそぎ落としていて、前奏もほんの数秒、ところが歌の最後は「ガ・キーン アタック!!!」の叫びとともにスパッと終了。「アクマイザー3」ですら一音、入っているというのにガ・キーンでは歌詞の終わりが歌の終わり。
ここまでやられると拍手したくなる。凄いぞ、渡辺宙明。
今、改めて聴きこめば聴きこむほど、作曲家の様々な意図がみえてきて楽しい。何が似たりよったりなものか。

歌を担当した水木一郎と堀江美都子の歌唱は、全盛期でもあり、ひたすら聴き惚れるばかりだ。
ここではあえて堀江美都子の声に触れよう。「小さな愛の歌」でも書いたが、こんなきれいな声の歌手はそうそういない。
日本コロンビアの二大アニメ歌手のそろい踏みなのだが、やはり「負けまい」と思われるのか、二重唱は気合が凄い。
埋もれかけた名品、ガ・キーンの再評価を期待して、今回はここまで。
と、言うか、僕もガ・キーンをきちんと観ることにしよう。


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