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伝説アルバム「イデオンⅠ」

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↑スキャナーの性能の限界。無理やり合成しました。

さあ、「イデオンⅠ」のお話を始めよう。僕にとっては生涯最高の1枚だ。
クラシックもジャズもロックも歌謡曲も、あらゆるジャンルの音楽も含めて、僕の一番のお気に入りのアルバムだ。
このアルバムを讃える声は少なくない。キングレコードも、総音楽集が発売となるまでの空白の期間ですら、この1枚だけは廃盤にせず残してくれていた。どなたの判断かは知るよしもないが、その英断に感謝したい。
なぜ、このアルバムが愛され続けるのか。理由を思いつくままに並べると次のようになる。
① どの曲もすばらしく個性的。粒がそろっている。小池一夫風に言えば、「キャラの立った」曲ばかりが並んでいる凄さ。
② クラシック、ロック、ジャズ・・・それぞれの素材が巧みに取り込まれ、規定の枠に収まりきらない自由な音楽(音の響き)が展開されている。
③ 優れた演奏者が集められており、各自の演奏の質が高く、室内楽を聴くように演奏を聴いてしまう。
・・・と言ったところだろうか。

「イデオンⅠ」に収められた曲は以下の全11曲。
1. コスモスに君と
2. 星々たちの物語
3. 伝説のこだま
4. 闇からの手
5. 発動
6. イデオン(アイ・キャッチ)
7. 銀河の黒い流れ
8. ふれてごらん
9. デス・ファイト
10. チルドレン
11. 復活のイデオン

全曲通じてわずか35分。今の感覚からすればあっという間だろう。たまにその短さを不満とする意見もみることがある。
だが、僕にしてみれば凝縮された、いつ聴いても僕を楽しませてくれる35分だ。
たった35分の中に色彩豊かな音楽が詰め込まれていて、30年たった今も飽きがこない。それどころか、聴き終わっても、また最初から聴きたくなる。
僕にしてみれば、35分という時間のほど良さが、このアルバムを伝説に押し上げた一因とも思える。聴くのにちょうどよい長さだからだ。
TVアニメ1.5本分の長さ。長すぎず、短すぎず。ほどよい中篇の小説を読み解くような、コミックス1~2冊程度を読み切るような長さ。ふとした拍子に一気に聴けてしまうとっつきのよさ。しかし、その中には様々な音楽の要素が詰め込まれ、何度接しても飽きさせない。
例えばベートーベンの交響曲でも第5番(通称、運命)がそうだ。完成しつくされていながらどことなく親しみやすく、平易な響きのようでいて奥が深く、そしてほどよい長さ(やはり30~40分くらい)の曲。これが9番となるとそうはいかない。
マーラーの2番やブルックナーの8番なんかも日頃は断片的に聴いてしまう。全体を一気に聴きとおす機会が少ないので、どことなく疎遠な関係になってしまう。
だが、全体を一気に聴けてしまう音楽は、何度も接していくうちに次第々々に自分の血肉になってしまい、離れがたく忘れがたく、かけがえのないものとなっていく。
「イデオンⅠ」とは僕にとってはそういう音楽だ。

このアルバムの成立過程と言うのは、実はほとんど語られていない。僕の手元にある資料としては、絶盤も含めたサントラ盤の解説、「イデオン記録全集」(※)、「イデオンという伝説」、「富野由悠季全仕事」くらいなもの。さっと目を通してみたが、「イデオンⅠ」に寄せたすぎやま自身の解説以外には、このアルバムの内容について触れた資料はほとんどない。2009年発売の総音楽集では残念ながら、このすぎやまの解説は収録されていない(≪復活のイデオン≫作曲ノート)。
手元にある資料、特に「イデオン記録全集」に収められた富野との対談でも語られているのは、とっかかりとなったのはやはり「コスモスに君と」であるということだ。この曲が始まりだったと製作当時のすぎやまこういちは語っている。
類稀のない美しさの「コスモスに君と」の旋律はこの物語の指導動機(ライトモティーフ)となり、全体の雰囲気を律する存在となったことは以前にも触れた。この音楽を起点にして、イデオンのきら星のごとき音楽群が生まれたのだ。

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↑・・・・ズレが直せない。

それにしても、改めて「イデオンⅠ」を聴くと、その内容の豊かさに惚れ惚れしてしまう。
サントラ盤というものは、耳に残る旋律が一つでもできあがれば大成功だと思う。後はその旋律を変奏することだけで逃げ切ることすらできると言ってもいい。例えば「ロボコップ」もそうだし、堂々たる真っ向勝負に出た「逆襲のシャア」サントラ盤がそれだ。
しかし、この「イデオンⅠ」では少なくとも、「コスモスに君と」「復活のイデオン」の2大主題歌の旋律にとどまらず、否、とどまるどころか「イデのテーマ」「バッフ・クランのテーマ」「チルドレンのテーマ」ら個性豊かでしかも忘れがたい旋律、それぞれが主役と言える旋律が連なっている。目もくらむような壮観さ、と言っても大袈裟ではないと、この音楽を愛する方々なら理解してくれよう。あたかも、群像劇であった物語本編のごとく。

これら、5つの旋律群は、やはり「コスモスに君と」と同様に、ワーグナーの楽劇の指導動機のごとく、物語の根幹に関わる役どころを担っていた。そしてその音の響きは劇場版音楽集に到るまでに再々、装いを新たに改定され、「イデオン」の世界に深みを与えていった。
あえて言う。「たかだかTVアニメごとき」に、よくぞこれだけの素晴らしい旋律が、しかも一気に投入されたものだと思う。今もなにげなく聴いているのだが、実は奇跡的な作品なのだと思わずにはいられないのだ。
すぎやまこういちは確かに「イデオン」作曲の頃にはアニメ関係の仕事が多かったが、元々は一般歌謡曲で成功した人物である。歌謡曲の世界では旋律が命なのは言うまでもない。歌謡曲の作曲家にとっては、一つ一つの旋律がその成功を左右する貴重な資源であり財産(収入源)だと言える。だから、これ、という旋律はここぞという仕事でしか使わないはずだ。
TVアニメの場合、主題歌ならばレコードが発売され、そこそこの売り上げ(印税)が見込める。だから、作曲家も力をいれた旋律を投入する。だが、挿入歌やBGMについては、少なくとも70年代くらいまではアルバムの売り上げも大したことはなかったと思われる。そもそもBGMが商品となるようになったのは、先にも述べた通り「宇宙戦艦ヤマト」の成功以後のことだ。だから、主題歌以外の曲には二線級、三線級の旋律を投入するのが通常であった。
しかし、すぎやまは少なくとも、当時の己の全てを捧げるような仕事をしてくれた、してくださった。その結果が、このアルバムなのだ。
最初にこのアルバムを聴いた時、まだ中学生だった僕はそのすぎやまこういちの渾身に気がつかなかった。だが、時を経るにつれ、それがしみじみと実感されるようになった。
「イデオンⅠ」には2大主題歌も含めて全11曲が収録されている。うち1曲はアイ・キャッチと言って、コマーシャルへの切り換え時に使用する短い曲なので、実質10曲だ。旋律の内容をみると、「コスモスに君と」系、「復活のイデオン」系、「イデのテーマ」系が各々2曲ずつ、「バッフ・クランのテーマ」系と「チルドレンのテーマ」系が各1曲ずつ。これだけで8曲になる。じゃあ、残りの2曲が穴埋め程度の二線級かというと、これがまた凄い名曲だからたまらない。
残りの2曲というのは2曲目の「星々たちの物語」と9曲目の「デス・ファイト」。
この2曲が上の旋律群と違うのは、音楽作品としては「イデオンⅠ」の中で完結し、以後のアルバムで再登場することがなかったということ。
だが、特に「デス・ファイト」には当時の一流のスタジオ演奏家が集められ、ロック、ジャズ、クラシックの見事な融合を果たした最高の仕上がりになっている。
休刊になった雑誌「アニメーションRE」の第2号で、「映像音楽の力」と題されたアニメ作曲家特集が行われていた。そこにすぎやまこういちも取り上げられており、この「イデオンⅠ」も短いながら編集者のコメントが与えられており、「デス・ファイト」への熱い想いが語られていた。
「イデオンⅠ」は全曲、一切手抜きなしの全力投球作品ばかりだった。どの曲を聴いても、少なくとも僕にとっては外れがない。だから、「イデオンⅠ」を聴くときは、「この曲たるいからトバシ」ということが全くない。他にそんなアルバムは僕にとっては存在しない。
(この項、当然のことながら続く!!)

※TVシリーズ機動戦士ガンダムの放送終了頃だったと思う。「けっこう人気あるやん!!」とご機嫌になった日本サンライズは自らガンダムの豪華ムック本を発刊した。関係者のインタビューや設定集、富野メモなどを収録していた。とんでもないことにガンダム記録全集の第一巻は、「ガンダム大地にたつ!」の画像収録だけでほぼ1冊を整えたという、今なら暴動もの、でもビデオもろくにできなかった当時は「まあ、いっか」ですんだ珍品だった。そのイデオン版である。当時は買えなかったが、20年目にしてヤフー競売で入手した。ちなみにザブングルまでこの記録全集は作製されたが、ダンバインでは出なかった。きっと、売り上げが落ちていたのだろう。
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